骨伝導の知識あれこれ

骨伝導の知識あれこれ
骨伝導のご説明|骨伝導のしくみ|骨伝導と難聴レベル|骨伝導の有用性|安全性について
現状の補聴器は音を拡大して耳に入れてやるだけの方法であるから鼓膜も序々に衰えていきます。また、聴神経もそれにつれて老化していきます。その点、骨伝導は人間の持っている機能のひとつである骨の振動による音の伝わりを利用しています。鯨の海中でのコミニケーションは骨伝導を利用していると言われていますし、かのベートーベンも晩年タクトをくわえ(歯が骨振動を最もよくつたえる)ピアノにその先を押し付けて聞いていたといわれています。 古くから知られていた理論ですが有効で手軽な機器がこれまでありませんでした。テムコジャパンは骨伝導のマイクロフォンをいち早く製品化し、各国のセキュリティー関連に販売してまいりました。最近になって耳の保護(騒音下)と耳をオープンにした状態での部隊活動用デバイスの開発要請があり開発した製品が骨伝導スピーカーです。(日本、米国特許取得)。従来の骨伝導製品とは全く仕組みを新たにした画期的スピーカーなのです。
骨伝導 耳慣れない響きでしょうか?聞いたことがある響きでしょうか?そうです音は響きと呼ばれることがあるように震えるものをイメージさせます。

そうです、音はもともと空気を振動させて伝播し、人が音を聞く場合は空気を伝播してきた音が鼓膜を振動させ蝸牛と呼ばれる聴覚器官を通 し聴覚神経を伝達し脳が音として認識します。

これは気導音と呼ばれます。

ところで、皆さんはご自分の声をテープレコーダーに録音してお聞きになったことはあるでしょうか?このとき、いつも自分自身が聞いている自分の声とは違うと感じられたことは無いでしょうか?このことから気導音以外にも何かしらの音がある、もしくは足りないことが推測されます。

では、そのあるもしくは無い音の正体はナンなのでしょう?
かの音楽家ベートーベンは晩年耳が聞こえにくくなっていたのは歴史上の事実です。しかしかれは一度は絶望のふちに立たされながらも音楽活動や作曲をやめる事はありませんでした。 彼は指揮に使うタクトを口にくわえるとピアノの音が振動としてタクトを通 じて聴覚器官に達することを音楽家の情熱で発見したのです。

しかし、これは聞くというよりも感じるという要素が強かったかもしれません。

でも、気導音以外にも聴覚器官に到達する音があることが事実として立証されました。この音は空気を介さず、鼓膜も関与しない人間の骨から直接蝸牛以降の聴覚神経に伝播するため骨の1字をとって骨導音と呼ばれます。

ちなみに、海に住むクジラも体表面にみみはありません。色々な理由があるのでしょうが結果 としてくじらが自分の骨を聴覚の道具として使い骨導音で音を聞いていることが知られています。

こうして、骨導音を利用した音を聞く方法そのものを骨伝導と呼びます。

まず、骨伝導が難聴の方だけのためになる技術ではなく広く一般 に有用な技術であることをお断り してから骨伝導がどの程度の難聴の方に有効かについて申し上げます。

難聴といってもおおまかに伝音性・感音性、両者をあわせもつ混合性(右図)という部類に分けられます。音の伝わる経路に問題がある場合が伝音性難聴で蝸牛以降の聴神経系に問題があるのが感音難聴とおおまかに分けることができます。

骨伝導は伝音系をとばして直接聴神経系に音を振動として伝えるので基本的には感音難聴には効果 が無いと考えられますが、両者の性格をもつ混合系の代表格ともいえる加年齢性の難聴には非常に有効です。一度実際に試してみるのが一番いいかもしれません。
骨伝導でどの程度の音が聞こえない方が聞こえるのかについて説明いたします。
20db~40db 小さい声の会話が聞き取れない
遠い救急車のサイレンが聞き取れないレベル
40db~70db 普通の会話が聞き取れない
テレビラジオの音が普通の音では聞き取れないレベル
70db~100db 大声で話しても聞こえにくい
耳元で大声で無いと聞き取れない
普通の人が耳が痛くなる様な音でないと
(例えば、救急車が家の前にいる時の
サイレンの音ぐらいでないと)聞き取れないレベル
100db~ ろう